2022年8月30日火曜日

アジロンダック豊作

 アジロンダック葡萄が豊作です。

2016年に小苗を植えたので6年目になります。

植えっぱなしですが年々沢山なるようになるので手入れも楽です。











小粒で種も数個入っていてますが、甘みも酸味もラブルスカ種特有の香りもあって美味しいです。











2022年8月24日水曜日

温室予備調査

 温室の保温力がどの程度なのか外気温と温室内の温度を記録してみました。

温室はポリカカバーの2.8mx1.8mx1.8m程度のもを仮組みして測定しました。

条件はA 、B、Cの3パターン。


A:側面のみ銀色の保温シートをはった状態。

B:温室内から空が見える部分に銀色の保温シートをはった状態でそれ以外は保温シート無し。

C:Bに加えて水槽用ヒーター(160W)で温めた状態です。


図で描くと下のようなイメージです。








測定結果は下記で、緑の線が温室内の温度、青の線が外気温です。















Aは、昼間太陽が出ている間は温室内の温度は外気温より高いか同じ位です。
逆に明け方前一番寒い時は温室内の温度は外気温よりも低くなっています。
これは放射冷却によるものと思います。
Aの状態では温室内から空が見える(遮るものがない)状態のため、温室から出た赤外線が空(宇宙)に逃げて行ってしまいます。宇宙の温度は-270℃と言われていて夜中に宇宙から赤外線が供給されることはほぼ無いため赤外線(熱)は出て行く一方となり温室内の温度は外気温より低くなってしまったようです。


それでは、温室内から見て空が見えないように保温シートで遮ったらどうなるか?
それを試してみたのがBの状態です。
この場合赤外線は保温シートで反射して温室内に戻ってきます。また、側面から赤外線は出て行きますが、逆に遠くの山などから赤外線(熱)が供給されます。温室から出ていく分と外から入ってくる分の差分が温室内の温度に影響を与えます。結果的には温室内温度と外気温は平衡状態になり明け方あたりの一番寒い時間では同じ位の温度に落ち着くようです。

CはBの状態に加えて温室内に160Wの熱源で常時温めた状態です。
外気温に対して1℃前後温度を上げる効果はあるようです。
目指している性能は温室内が凍結しないことなので160Wでは足りないようです。
本格的なヒーターの導入が必要と思います。

厳密には伝導熱の影響もありますが、今回の実験で輻射熱の影響は思ったより大きいことがわかりました。

赤外線を反射する農業用ビニールシートというのがあるようなので内張するなどして試してみたいと思います。





2022年8月5日金曜日

2021年地植え越冬結果

 2021年地植え越冬結果のまとめです。(今回は'21/3/27時点、'22/7/23時点を比較してみました


2021年の冬は少し厳しかったです。最低気温は'22/1/1の-4.8℃でした。

また、3/23に0.8℃、4/2に1.2℃と春先芽が動き出そうとしている矢先に寒波にさらされ出鼻を挫かれた格好です。気温で1℃程度だと放射冷却で枝葉が0℃以下になっていた可能性もあり、事実熱帯果樹の一部は新芽が枯れてしまいました。









◯ピタンガ(無保護越冬)

3/27時点の様子です。左からピタンガホワイト(赤実)、赤実ピタンガ(SSHさん)、耐寒性が強いピタンガ(エキゾチックさん)。写真のようにピタンガホワイト>耐寒性が強いピタンガ>赤実ピタンガの順で耐寒性が強そうです。







7/23時点では3種類とも枝枯れもほぼ無く順調です。













デビッドソン・プラム(不織布で保護)

3/27時点、葉が枯れた状態です。













7/23時点、先端10cm位の枝は枯れましたがその下から芽が出てきましたが、側芽や花も咲いた去年と比べると調子は悪いです。













◯左からレッドグアバ、ストロベリーグアバ、イエローストロベリーグアバ(無保護越冬)

3/27時点、紅葉しかかっていますがほぼ大丈夫でした。








7/23時点、イエローストロベリーグアバは実がなりました。







◯Set capotes(無保護越冬)

あまりダメージは受けませんでした、温室の関係で東側に移植、東側の方が空が見える範囲が広い分放射冷却が厳しいので今年はどうなるか?

7月













◯アボカド メキシコーラ(無保護越冬)

葉が少し枯れましたが問題なく越冬。

7月の状態













◯Eugenia pyriformis

3/27 東側の株(ビニールカバーで保護)。枝葉が茶色く枯れています。












7/23 根本から芽が出てきて復活。上部の枝は枯れていました。










3/27 東側の株の根本に植えた寄せ植え。(ビニールカバーで保護)

半分くらい枯れました。











7/23 芽が出て来て順調です。











3/27 西側の株(無保護)。特にダメージなし。









7/23 成長は遅いですが、順調に育っています。











理由はわかりませんが西側はいつもダメージがないです。

考えられる理由とすれば

・元々個体差で寒さに強い

・東側の株はビニールカバーをしたことでかえって放射冷却で気温よりも低温となった。

・西側は3方向家に囲まれているのに比べて東側は壁がなく空が見える範囲が多いため放射冷却が激しい。

くらいかな?


◯イエローチェリーオブリオグランデ(無保護で越冬)

3/27 その後もダメージなく問題無く成長しています。









◯サバンナピタンガ(Eugenia calycina)(ビニールカバーで保護)

3/27 ビニールに密着している部分の葉が茶色く枯れました。













7/23 枝先は枯れていましたが比較的上部からも芽が出て復活しました。

セレージャを接木していましたが耐寒性への影響は不明でした。










3/27 セレージャに接木していた枝(無保護)

去年と違って今年は茶色く枯れた葉がありました。













7/23 枝には影響はなく新芽が出て復活しました。









ジャボチカバミウーダ Myrciaria trunciflora(Plinia peruviana var. trunciflora)

3/27 この時点で葉の緑も残り順調に越冬していました。












7/23  春先葉は全て落ちこれから芽が出るという段階でしたがいまだに芽が出て来ていません。よく調べると芽は少し大きくなった状態で枯れているようでした。やはり春先に0.8℃、1.2℃という低温にさらされたせいで出鼻を挫かれた感じがします。芽は放射冷却で氷点下になった可能性もあります。枝自体はまだ緑が残っているので休眠しているようにも見えますが、このまま休眠し続けて枯れてしまうパターンも経験しているので心配です。




◯大葉四季なりジャボチカバ(不織布で保護)
3/27 この時点で葉が全て枯れていました。





















7/23新芽が出て順調に育っています。





















Plinia cauliflora ジャボチカバ(小葉)(SSHG)(不織布で保護)
3/27 枯れた葉があるものの緑が残った葉も多く大丈夫な感じです。



















7/23 新芽も伸びて来て順調です。




















◯アッスーワンジャボチカバ(ビニールカバーで保護)
3/27 葉の緑も残り大丈夫そうです。















7/23 若干去年より勢いが弱い気もしますが新芽が出てきて順調に育っています。





















◯大葉四季成り実生(左)、小葉(田主丸)実生(右)(無保護越冬)
3/27 












7/23 小さいせいか寒さの影響を受けやすく成長は極めて遅いですが無事に越冬し続けています。














◯Myrcianthes pungens(guabiju)(ポリカカバーで保護)
3/27 かなり寒さに強くダメージは見られません。
















7/23 春の芽出しも良く順調に大きくなっています。



















◯Sweet ubajay(Hexachlamys edulis)(ポリカカバーで保護)

西側の株
3/27






















7/23 寒さに強く順調です。













東側の株
3/27



















7/23 こちらも順調















◯Annona emarginata
3/27時点の様子です。12/29に葉は青々していて−4.1℃で全くダメージなしでした。
その後新芽が出る準備なのか全ての葉が落葉しました。




















やはり春先の3/23に0.8℃、4/2に1.2℃が影響して休眠していたのか最近になってようやく目覚めました。





















こちらは部屋の中で管理していた鉢植えで落葉することなく成長を続けています。



















◯midyim berry
無事に越冬しました。




















黑老虎

ピンク実の品種に続きようやく虎緑が初開花です。
虎緑はピンク実の品種より開花が遅いようでほぼ咲き終わった頃に咲き始めました。
またピンク実の品種が香りが強いのに比べるとほぼ花の香りがしない様です。
ピンクの品種はある程度実が大きくなりかけた後全て落果してしまいました。